2010年12月28日火曜日

おさらばえ


この世をば
どりゃおいとまに
おもしろく 
生きて愉しや 
せん香の
煙とともに
はいさようなら

平成二十二年
十一月十四日 
行年 七十七歳

すっぱり、あっけなく、
かんたんに、
逝ってしまった。
悲しい。

2010年10月23日土曜日

体重の8%

16年ぶりの献血。
「冷たいもの飲まれました?」
受付のナースに、両腕を見せた瞬間に言われた。
「ハイ、ビタミンレモンを。」
「温かい飲み物を飲んで下さい。
それと、コレをモミモミしてて下さい。」
と、温かいビニールパックを渡された。

もう、手帳はないのだね。
全てのデータを、
カード1枚で管理するようだ。



でも、トテモ快適に、淡々とすすんだ。
これは、簡単。
来週もやろうと思ったら、
インターバルが8週間は必要らしい。

リニューアル記念のこれはないと思う。

俺の血は、役に立つのだろうか?

2010年10月21日木曜日

ちらり

1。Snow Patrol - Chasing Cars (2007 version)

2。Underworld - Two Months Off

深夜CMでチラリと聞く。
懐古。

2010年10月19日火曜日

星の海



きっと。太陽の風にのってる。

2010年10月5日火曜日

追悼。あまりに若過ぎる。



ある時、彼の荒川釣行予定の情報に、
少しでも参考になればと、
書きみ始めたのが、最初のコンタクト。
どんなにつまらない書き込みにも、
必ず、丁寧にレスしてくれた。

初めて会ったのは、大きい地震のあった日の午後。
ぜひ、渡したいと、「竿しば」の十字天秤を用意して、
ドキドキしながら、とりあえず、酒を買って行った。

「こんにちは、初めまして。〇〇○○です。」
「こんにちは。××××です。どうぞよろしく。」
「こちらこそ。まあまあ、コレどうぞ。」
とワインと十字天秤を渡すと、
「はあはあ、ありがとうございます。」
とサッサッとしまって、釣り続行。

あれっ?オヤジの感覚では、
じゃあ、まず一杯。
の予定だったのに、
見事に期待を外され、
釣りに対する、真摯な姿勢に参った。

あまりに釣れないので移動。
途中、彼は、
通りがかりのご夫婦に、声を掛けられ話し込む。
初対面なはずなのに、さすがWebの力はスゴイ。
有名人だ。

移動後も、お互いあまり思わしくなく、
大先輩なのに、恐る恐る、
自分の貧果を差し上げる旨を言うと、何の躊躇もなく
「ありがとうございます。」と、ニコニコ。
とんでもなく、素直すぎる若者だと思った。

Web上では、毅然とした態度で、
「来る者は拒まず、去る者は追わず、
理不尽で礼儀知らずな者には、ケンカも辞さず。」
という、凛々しい応答をしていたので、
何か近寄りがたいかなあと思っていたが、
懐の広さにホッとした。

その後、
お台場でのハゼ釣りに誘われる。
テナガ専門のはずなのに、
バスロッドで、ヒョイヒョイと釣り上げ、
あっ、こりゃ、「出来る」。

自分が見事に転び、手の平をザックリ切ったとき、
彼は、自分の竿を放り出し、
瞬時にコンビニに走り、
消毒スプレーと、絆創膏を買ってきてくれた。
その後、やれやれと釣りを再開していると、
後ろで、観光客のアベックの男性が、スッ転び流血。
やはり彼は、
即、釣りを中断して、助けにいった。
そこまでやるか、という位の丁寧な処置。
その後、何事もなかったかのように釣りに。

ソコソコで切り上げ、帰りの新橋で反省会。
昼から夕方まで、なんと6時間。飲みまくった。
面白可笑しく、とんでもなく、良いヤツ。
彼は、最後まで紳士。
サイトのシールを頂く。

其の年末。
彼の主催で、忘年会オフがあり、末席ながら参加。
年齢の上下の関係なく、彼は、その中心であり、
見事に仕切り、あっぱれ也。
沢山の色々な方々が、
ここで出会い、
交友が広がっていった。

その後、何度も釣行の誘いを受けたが、
忙しくて行けなかったのが悔やまれる。

もっと、話がしたかったなあ。
バカヤロウ…
逝っちまいやがった。

合掌。

2010.9.27のこと。

2010年10月4日月曜日

鯊之助その九



口を目一杯開けて、躰を上に反らし、
白くなって、硬直している鯊をみるのが嫌なので、
魚籠を買った。
それでも、釣り上げた状態が悪ければ、
死んでしまう。

魚籠の中で、痙攣し、呼吸が荒くなり、
やがて、呼吸が止まり、微動だにしなくなり、
死が訪れる。
体表の色素胞が、消滅するか、
死後硬直により、
あらぬ所へ押しやられるかして、
体表が白々してくる。

良く、暗い所では黒くなるというが、
今回、劇的な短時間の体色変化を観察して、
体色変化の、引き金=受容体が、
眼にあるんじゃないかと思ってしまった。
調べると、眼の後ろにあるらしいのと、
色素胞の動きを左右する、ホルモンが関係している。

呼吸しない=死と仮定すると、
脳死、心停止、どの時点で、
体色変化のホルモン分泌が停止するんだろう。

体色変化は、かなり遅れてやってくる。
少なくとも、死後硬直後ではないんだろうか。

鯊之助の死骸を冷凍して1日。
体色は、死んだ直後のまま、黒斑もハッキリしている。
口も開かず、躰も反らず、そのまま綺麗。
安らかに。

2010年10月3日日曜日

鯊之助その八


鯊之助が、昨日、身罷ってしまった。
かなりなれたきたので、
摂餌のシーンを、出囃子シリーズで撮ろうとしていたが、
突然の事でまいった。

夜、日付が変わった頃、いきなり、頭を上に直立して痙攣。
其の後、フラフラ。
いつもより、呼吸が荒く、
鰓を目一杯に開き、思い切り胸鰭を開く。
これは、ダメかなと思いながらも、
あわてて、水換え、ほんの少し温かい水に入れ替え。
この時点で、良く見る死んでしまった時の、白っぽい体色。
硬直していなかったので、しばらく見ていると、
突然、隠れ家に頭だけを突っ込んだ。
すると、見る見るうちに、体側の黒斑が蘇り、
これは復活するか、と微かな期待を持つ。

やはり、無理だった。鰓の動きが止まる。
其の後、半時以上、死後硬直も起こらず、
体色も生きているかの様で、
いつまでも、水の中で触っていた。

2010年9月29日水曜日

鯊之助その七


海苔(味付)をやってみた。
浮いてしまうので問題である。
あまり、お気にめさない様だ。
少し断食させるか、
錘でも付けて、一晩沈めてみるか。

2010年9月27日月曜日

鯊之助その六


いきなり水温22℃。
ちょいと元気なし。
秋が深まると、鯊はヌルヌルしてくるという。
ヌルヌルさせてはあげたいのだが、
さて、どうしよう。
思案のしどころである。

2010年9月26日日曜日

鯊之助その五


少し慣れてきた。
水槽を指で軽く叩くと顔をのぞかせる。
水面から餌(ホタテ)を少し沈めて、
ゆらゆらさせると、
ひったくる様に食べに来る。
その後すぐ隠れ家に戻る。
まだまだ、臆病。

2010年9月17日金曜日

鯊之助その四



エビ。
入手しやすさは、最高!
でも、付けっぱなしで何匹も釣れるか?
となると、アオイソの頭部に、勝てない。
今回は、色素の問題があるので、食べさせない。

でかいアオイソを1匹入れると、真ん中で二つ折に吸い込み、
頭と尻尾が、各2cm程はみ出す。
その頭のアゴが、ハゼの顔に触れた瞬間に、
すべて吐き出す。

その後、10分以上、アオイソには近寄らない。
それ以上観察せず。
翌朝、アオイソの頭部3cmが、白くふやけてた。

魚に痛覚はあるやなしや?という話あり。
大きいハゼは、幼少の頃、
環形動物に、少なからず噛まれていて、
苦手意識があるのでは?

噛み付かないお肉を、認識して喰らいつくから、
エビで大きいのが釣れる可能性が高い。

8cmのアオイソを一瞬で吸い込むんだが、
はみ出していて、ゆっくり、飲み込んでいく感じ。
口から肛門まで5cm程なので、
そんなもんか。

なので、タラシを云々とか、
エサを腹の下に押さえ込む、
という話もあるが、
10cm以上を狙うなら、チョン掛けでもいいんじゃあなかろうか。

吸い込んだ時が、始めのアタリ。
ここで一気に鉤まで吸い込めば、そこそこのサイズ。
鉤先部分まで、吸い込めきれていない状態で、
ハゼが少し移動した時のアタリでアワセた時に、
たまたま、鉤先が腹下に位置して、掛かる場合もありかと。
なんて想像している次第。

2010年9月13日月曜日

鯊之助その三



鯊之助の体調約9cm。
ラマダン明け。
8cm程のアオイソを、一気に吸い込む。
口から2cm程、はみだしても、平気の平左。
彼らの捕食方法は、モグモグ系ではなく、スパッ系。

2010年9月11日土曜日

鯊之助そのニ



鯊之助くん
とりあえず、断食だ。

2010年9月10日金曜日

鯊之助日乗

都内某川で釣ったハゼの腹鰭の黄色さが、
やけに気になったので、
一匹、飼ってみる事にした。
釣った場所は、水深30cmの浅いゴロタ場。
石が、緑色の藻に覆われていた。


仮説
「藻類を多く摂餌する個体は、黄ばむのではないか?」

実験
飼育にあたり、動物性の餌だけ与える。

鰭の黄色味が抜けたら、
植物生の餌だけ与える。

黄色味が抜けなければ、終了。

さてはて。

2010年9月4日土曜日

天水桶

お江戸の屋根にあった気になる物
烏桶、
あるいは、
烏飛び。
正体は、
天水桶と、火をたたく藁箒。
江戸時時代に、火災が起き、延焼が近づき、
火の粉が飛んでくる。
屋根に揚がって、藁箒を手に持ち、
天水桶にジャブジャブ浸して、そこらに飛んでくる火の粉を、
ペチペチと叩きまくる。
不謹慎ながら、何故か微笑ましい。
無駄な抵抗とは分かっていながら、置かずにおれない。
鰯の頭みたいものなのか。

2010年6月22日火曜日

水戸黄門の、勧善懲悪を100%として、
暴れん坊が120%
鬼平犯科帳が80%
剣客商売が75%
必殺仕事人が70%
予定調和で安心して見てられる率。

2010年5月20日木曜日

マテ貝についての考察



1.場所
潮の引き初めから、穴を探せば、掘らなくていいかもしれない。
2.入れるモノ
塩だな。とりあえず。
何故、塩を入れると出てくるのか?
  a.潮が満ちてきたと勘違いする。
  笑止!
  ありえない。この説はジジババのお話でいい。
  b.ビックリする。
  まあ、反射だな。
  のほほんとしてたところに、刺激(強い塩分)があれば、
  大騒ぎか。
  c.身の危険を感じる
  生物の本能的反応。  
  雨上がりに地面でのたうつミミズと同じ。
  のほほんとしていた居場所の居心地が、
  いきなりヤバイぞ。とりあえず、脱出だ。

穴から出て、出たそばから、
いきなり自切するヤツがいるということは、
もう、最期の手段を使うという事だ。
完全に出るのと、途中で止まるのは、
個体差と、穴に入った塩の量の差だろう。
だから、「c」の理由としよう。

かれらの穴に塩を入れるのは、
江戸時代からのデフォルトみたいだ。
何故、塩なのか?
たぶん、誰かが最初に気づいたあと、
いろんなモノが、穴に入れられた事だろうが、
現在、それに代わるモノが、
はたして、本当にないのだろうか?

2010年4月9日金曜日

けいおん VS あずまんが


所詮4コママンガの継ぎ足しを、アニメにした訳で、
「あずまんが大王」には、
かなわんと思うのだが。

キャラでみると、
平沢唯→大阪(春日歩)<滝野智、神楽>
秋山澪→榊<神楽>
田井中律→滝野智<神楽>
琴吹紬→美浜ちよ<水原暦>
中野梓→かおりん<榊>
眞鍋和→水原暦
山中さわ子→ゆかり&にゃも
平沢憂→忠吉さん
(三浦茜→ちよ父)

まあ、こんなもんだろう。

2010年3月3日水曜日

こころてん



こころぶと<こころてい<こころてん<ところてん
奈良時代に既に存在?
そして、からし酢<酢醤油<黒蜜の順番なのか。

というか、
黒蜜なんかで食べた事がなかったのだが、
これを知ったのは、去年の暮。
高田郁の『八朔の雪 みおつくし料理帖』の、
「ひんやり心太(ところてん)」を読んだから。

西は黒蜜、東は酢醤油(砂糖の産地が遠い)の図式は、
西はうどんと、東は蕎麦(小麦が採れにくい)の図式と一緒だ。
ふむふむ。

いや、違っーう!
そうじゃあなくて、ヘンなのを食べさせられた。
絶対うまいから、と。

ところてん(酢醤油)
+チキンラーメン(細かく砕く、ベビースターが本手)
+よっちゃんイカ(1cm角)。

なんだこの、ジャンクの塊。

にゅるん、サクサク、こりこり・・・

あれッ、
可也呑んでるが、まだ大丈夫かもの時には、
サッパリしてて、良いかも。

だが、褒め言葉が浮かばない。
摩訶不思議な味なり。

2010年2月26日金曜日

草薙素子


この音色の、いやらしい位の、
シャーマニズムっぽいのに、ゴメン。
大好きだ。
いや、強い女でいいんだよ。
そもそも、
こんなのは、たぶん、
そのうち現れる。
日本のアニメの技術とかが、
スゴイとかの話じゃなくてね。

さて本題。
ナウシカ異聞
映画ナウシカの放映があった。
何回か観てるが、
原作まで考えた事はなかったから、
自然、戦争を考えるあたりで終了してた。

映画としては、完結しているんだろうが、
コミックは全7巻。
このうち2巻の映画化。

残り5巻あるなんて、
知らんかったよ。
巨神兵が簡単に溶けてしまう理由がわかった。
ナウシカの深層


まず、ナウシカ(達)は、
『人造人間』だ。
「草薙素子」なみだ。

生き残るために、
先史人類を絶滅してしまうという、
最終決断実行者。
戦争とか、環境とか、関係ないような。

これは、
人類の、
「欲」の話なんではないかなあ。

ナウシカのハイパーな強さ、を理解するには、
残り5巻だ。ああ、めんどくさい。

残り5巻を考えながら、
もう一度観てみたら、
あれ?

面白い。

2010年2月25日木曜日

ズウフラ


てれすこの次は、ズウフラ。
まあ、日本のメガホンの起源かな。

岡本綺堂の、半七捕物帳に、
ズウフラ怪談」てのがある。

「銅製、形ラッパの如く、長さ三尺余、口に当てて呼ぶ」
全部作者の創作じゃあないのか?と疑った。
その位、ヘンな語感があった。

ルウフル(蘭語Rofleの訛)、
『和合人』天保十二年、と読み進むと、妙に納得。
こりゃあ、埋もれてしまったなあ・・・。

でも、この姿がみたい。
豆腐売りの、ラッパのお化けで、
蓮根みたいなのを想像するか。

近いのがあった。
『豆州内浦漁民史料』。
これに、「ローフー」あり。
日本アレンジ版で竹製。さもありなん。

やや、落ち着いた。
が、マンガ棚下照生の「ずうふる」が気になるなあ。

2010年2月23日火曜日

てれすこ結



アハハハハハハハ。
マスコミが、
リュウグウノツカイ」が、沢山揚がってるって、
騒いでやがる。(まあ、派手だからなあ)
はるか、昔からあることで、
騒いじゃあいけませんや。

さて、決着だあ。
こうしてみる。

てれすこの、語源は、
東北地方の、でれすけ、だらすけ。
(テレスコープなんて、ありえない!)

そして、そのお魚は、
「あまびくにん」。
ビクニンでさえ、アヤシイのに、かぶせて尚、
尼をのっけてる。
こんな、楽しいお魚はないんでなんかい。
(内田春菊と西原理恵子のお話意外では、
めったにおめにかかれない。)

この、ニュルンっとしたのが、
桶に入って、
干されて、「すてれんぎょ」。

深海魚、ガンギエイが干物になって、
ジェニー・ハニヴァー(Jenny Haniver)なら、
あまびくにんが干物になって、
すてれんぎょうなんてかわいいもの。

妄想。

          かしく

2010年2月22日月曜日

てれすこ参


アフリカ、コモロ諸島近海で捕れたであろう、
シーラカンスの最初の一匹が発見され、
歴史の表面に浮かんだのが1938年。
(日本もドイツも大暴れ、第二次大戦直前)

インドネシアで初めて、
シーラカンスがみつかったのが、1997年。

2006年5月30日、
ボルネオ島東5~600kmで日本の調査隊が、
生きたシーラカンスの撮影に成功。
(コモロ諸島から9000km)

Indonesian coelacanth

アフリカコモロ諸島から、
紀伊半島まで、10000km。
江戸時代の日本近海に、
シーラカンスがいても何の不思議もない。

深海での漁獲技術がなかったという事と、
(サクラエビ漁なんて、
アジの網がたまたま深く潜って採れたのが、
明治時代、1894年)、
まれに獲れるその味が、
うまくないということで打ち捨てられ、
歴史に足跡がないのかもしれない。

アフリカの最初の一匹が、地元の市場で発見されたように、
アフリカでも、インドネシアでも、日本でも、
地元民にとっては、世紀の大発見でもなんでもなく、
古くから繰り返されてきた、
日常の一断片に過ぎなかったのではないだろうか。
最初の発見から、もう何百匹も捕獲されている。

シーラカンスが、一漁村の漁場を荒らすとは考えにくい。
漁民達がたまたまの不漁を、
うっかりフラフラと浅場にでてきてしまった、
怪魚のせいにしてしまうというのは充分考えられる。

紀文の退治したのは、「シーラカンス」。
というのが、夢があって楽しい。

でもここは、北斎のせいで、
「モササウルス」の仲間「グロビデンス」にしておきたい。

まあ、どちらにしても、
かわいい名前がつく訳はないはな。

2010年2月21日日曜日

てれすこ弐


「画狂人」葛飾北斎は、
江戸時代には珍しく長命で九十歳まで生きた。
五十五歳の時(1814年 文化11年)
に初版が発行されたのが、
北斎漫画』。
これが、1830年代のヨーロッパの画家達に、
影響を与えたのは今回関係ない。
紀伊国屋文左衛門が、怪魚を退治してから、
130年程たっている。

初版から、十五編まで発行された北斎漫画の中に、
ヘンなものが沢山ある。
その内の一つが、「鱶(ふか)」だ。
鰓の位置が、どう見てもおかしい。
(鰓以外にもおかしい。背中のヒレ多すぎ。)
サメの鰓は普通、ヒレの前にあるのさ。
こんなサメは存在しないと思う。

何故、北斎は鰓の位置を間違えたのだろう?
鮒とか他の魚は、かなり写実的にリアルに描いてある。
仮説1 実物を見ていない。
    奇書『山海経(せんがいきょう)』
    あたりからインスパイアされたか?
仮説2 初めて見たサメの、その大きさと異様さから、
    デフォルメをし過ぎた。
仮説3 サメではない、何かを見てしまった。

仮にも画家の観察眼を持ってして描かれた、
この北斎の「鱶」、怪しすぎる。
1723年(享保8年)に、作者不詳で描かれた鮫は、
ヘナチョコだけど、北斎よりはまともだ。

どうしちゃったんだよ、「画狂人」北斎。

てれすこ


海辺の漁村の話。
ある年、海に大きな怪魚が現れ、
魚が獲れなく漁にならない。
村人達が、困りはてていると、
一人の若者が、怪魚退治に名乗りをあげた。
そして、見事、この怪魚をしとめた。
この怪魚には、
『蠍足』(さそりあし)、があったという。

時は、今から三百年程昔、17世紀末、
場所は、紀伊半島のどこか。
若者は、後の紀伊国屋文左衛門。
(17~8才の頃。「生類憐れみの令」前後)                      「出典」が思い出せない。

『蠍足』。この言葉が、どうにもわからない。
Google先生もお手上げだ。

まず、思い浮かべるのは、
ホウボウやアンコウ類だが、
沿岸漁業に支障をきたすとは思えない。

紀文が退治した怪魚は、一体なんだったのか?

江戸時代以前、日本各地で
「くぐるくつ」や「ばばくろう」みたいのが、
捕れていたはずなのだが、歴史の表面には、
なかなか出てこない。

2010年2月19日金曜日

十両でとぶ首


古典落語。
ったって、そう古い話じゃあない。
でも、

時と金と地図が、
古典落語聞くには、まず必要な基礎知識。

現代人として、江戸時代を「間夫」にできるかどうか。
(新作落語って、何なの?てな話にもなるけど、
 そんなもんは、おいとく)

「一刻」、「一両」、「田町(浅草の」

お客がね、
その時間や金額や場所を、
即時に受け止めなきゃあならない。
演者はそれを、要求すべき。
わからん奴は、聴かんでいいと・・・

現代風アレンジで、
「革財布に500万」とか、
「高尾を買うのに300万」なんてのじゃあ、
なんだかなあ。

時と場所はそう難しくないが、
金はややこしい。

いくら調べても決定打は出ない。
感覚で落とすしかないのかなあ。

2010年2月14日日曜日

狼王ロボ


両親に左右の手を繋がれて、
浅草六区の封切館。
「狼王ロボ」が、生涯初映画館。

モノクロで、
燃え盛る牧場をバックに、
ロボがこちらに歩いてくる。

という、エンディングだと、
ずーっと思っていたのに、
全然違った。

世界最強のメイド、「ロベルタ」を観た時に、
ロボを思い出したのは、
まちがいだったか。

(でも、たぶん、バラライカには、
勝てない)

バカみたいな、引用ブログに騙されてはイカン。

ディズニーは頑張った。うん。
とりあえず観てから。

2010年2月12日金曜日

喧しさ



「かまびすしさ」と読む。
読めなかった。情けない。
ノンラーも知らず。
平沢進というミュージシャンは,
天才詩人だ。


『白虎野の娘』

遠くの空まわる花の円陣の喧しさに

あの日や あの日に 超えてきた分岐が目を覚ます

陽炎に身を借りて 道を指す娘を追い
(アオザイの娘が 吹く風の道を指せば)

高台に現れた 名も知らぬ広野は懐かしく
            (陽をを受けて)

あれが夢で見せた街と 影の声が囁いた

来る日も 来る日も 幾千の分岐を超えた時

暗がりの賢人が 捨てられた日々を集め
(ノンラーの賢人が 捨てられた道を指して)

海沿いに 海沿いに 見も知らぬ炎を踊らせた

ああ マントルが饒舌に火を吹き上げて

捨てられた 野に立つ人を祝うよ

ああ 静かな静かな 娘の視野で

ああ 見知らぬ都に 火が灯り出す

高く空朱に染め 火の燃える如きの雲模様
        (あの上る炎の奇跡には)
        
あの日やあの日や あの時に失くした道を見せ

繰り返し夢に吹く 風を追い時を下り
(アオザイの裾を吹く 風を追い坂を下り)

川沿いに川沿いに 身も知らぬ至福の花を見た

ああ マントルが饒舌に火を吹き上げて

捨てられた 野に立つ人を祝うよ

ああ 静かな静かな 娘の視野で

ああ 見知らぬ都に 火が灯り出す


「ヨイヤー、・・・」は意味が無いらしい。
途中の語りはベトナム語で、

「ようこそ、ここが私達の都、ここが私達の未来」

んでこれは「パプリカ」というアニメの主題歌なんだが、

オリジナルに『白虎野』があるわけで、( )内がそれ。
あまり違わないが、いい詩であるに変わりなし。
歴史とか時間とか人間の原点を夢ふくらませる。

ベトナムでなにかを見てしまったんだろうな。

でも、何故か元気の出る曲だ。

SKY TREE



偶然に写っていた。
こんな所からからも、
見えるんだ。
本日の高さ
289m
だとさ。

2010年2月10日水曜日

ひさしぶり


昨日のことだ。
あまりにポカポカなもんで、
二年ぶりに、水溜りみたいな止水で、竿を出した。
グルテンで正味1時間。
底狙いで、なんとか二匹。
よくぞ、いてくれたっ!!
魚がいるかどうか半信半疑だったのに、
雨以外に頼れない止水の生物、強いなあ。