2010年10月5日火曜日

追悼。あまりに若過ぎる。



ある時、彼の荒川釣行予定の情報に、
少しでも参考になればと、
書きみ始めたのが、最初のコンタクト。
どんなにつまらない書き込みにも、
必ず、丁寧にレスしてくれた。

初めて会ったのは、大きい地震のあった日の午後。
ぜひ、渡したいと、「竿しば」の十字天秤を用意して、
ドキドキしながら、とりあえず、酒を買って行った。

「こんにちは、初めまして。〇〇○○です。」
「こんにちは。××××です。どうぞよろしく。」
「こちらこそ。まあまあ、コレどうぞ。」
とワインと十字天秤を渡すと、
「はあはあ、ありがとうございます。」
とサッサッとしまって、釣り続行。

あれっ?オヤジの感覚では、
じゃあ、まず一杯。
の予定だったのに、
見事に期待を外され、
釣りに対する、真摯な姿勢に参った。

あまりに釣れないので移動。
途中、彼は、
通りがかりのご夫婦に、声を掛けられ話し込む。
初対面なはずなのに、さすがWebの力はスゴイ。
有名人だ。

移動後も、お互いあまり思わしくなく、
大先輩なのに、恐る恐る、
自分の貧果を差し上げる旨を言うと、何の躊躇もなく
「ありがとうございます。」と、ニコニコ。
とんでもなく、素直すぎる若者だと思った。

Web上では、毅然とした態度で、
「来る者は拒まず、去る者は追わず、
理不尽で礼儀知らずな者には、ケンカも辞さず。」
という、凛々しい応答をしていたので、
何か近寄りがたいかなあと思っていたが、
懐の広さにホッとした。

その後、
お台場でのハゼ釣りに誘われる。
テナガ専門のはずなのに、
バスロッドで、ヒョイヒョイと釣り上げ、
あっ、こりゃ、「出来る」。

自分が見事に転び、手の平をザックリ切ったとき、
彼は、自分の竿を放り出し、
瞬時にコンビニに走り、
消毒スプレーと、絆創膏を買ってきてくれた。
その後、やれやれと釣りを再開していると、
後ろで、観光客のアベックの男性が、スッ転び流血。
やはり彼は、
即、釣りを中断して、助けにいった。
そこまでやるか、という位の丁寧な処置。
その後、何事もなかったかのように釣りに。

ソコソコで切り上げ、帰りの新橋で反省会。
昼から夕方まで、なんと6時間。飲みまくった。
面白可笑しく、とんでもなく、良いヤツ。
彼は、最後まで紳士。
サイトのシールを頂く。

其の年末。
彼の主催で、忘年会オフがあり、末席ながら参加。
年齢の上下の関係なく、彼は、その中心であり、
見事に仕切り、あっぱれ也。
沢山の色々な方々が、
ここで出会い、
交友が広がっていった。

その後、何度も釣行の誘いを受けたが、
忙しくて行けなかったのが悔やまれる。

もっと、話がしたかったなあ。
バカヤロウ…
逝っちまいやがった。

合掌。

2010.9.27のこと。