
口を目一杯開けて、躰を上に反らし、
白くなって、硬直している鯊をみるのが嫌なので、
魚籠を買った。
それでも、釣り上げた状態が悪ければ、
死んでしまう。
魚籠の中で、痙攣し、呼吸が荒くなり、
やがて、呼吸が止まり、微動だにしなくなり、
死が訪れる。
体表の色素胞が、消滅するか、
死後硬直により、
あらぬ所へ押しやられるかして、
体表が白々してくる。
良く、暗い所では黒くなるというが、
今回、劇的な短時間の体色変化を観察して、
体色変化の、引き金=受容体が、
眼にあるんじゃないかと思ってしまった。
調べると、眼の後ろにあるらしいのと、
色素胞の動きを左右する、ホルモンが関係している。
呼吸しない=死と仮定すると、
脳死、心停止、どの時点で、
体色変化のホルモン分泌が停止するんだろう。
体色変化は、かなり遅れてやってくる。
少なくとも、死後硬直後ではないんだろうか。
鯊之助の死骸を冷凍して1日。
体色は、死んだ直後のまま、黒斑もハッキリしている。
口も開かず、躰も反らず、そのまま綺麗。
安らかに。
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