
「かまびすしさ」と読む。
読めなかった。情けない。
ノンラーも知らず。
平沢進というミュージシャンは,
天才詩人だ。
『白虎野の娘』
遠くの空まわる花の円陣の喧しさに
あの日や あの日に 超えてきた分岐が目を覚ます
陽炎に身を借りて 道を指す娘を追い
(アオザイの娘が 吹く風の道を指せば)
高台に現れた 名も知らぬ広野は懐かしく
(陽をを受けて)
あれが夢で見せた街と 影の声が囁いた
来る日も 来る日も 幾千の分岐を超えた時
暗がりの賢人が 捨てられた日々を集め
(ノンラーの賢人が 捨てられた道を指して)
海沿いに 海沿いに 見も知らぬ炎を踊らせた
ああ マントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた 野に立つ人を祝うよ
ああ 静かな静かな 娘の視野で
ああ 見知らぬ都に 火が灯り出す
高く空朱に染め 火の燃える如きの雲模様
(あの上る炎の奇跡には)
あの日やあの日や あの時に失くした道を見せ
繰り返し夢に吹く 風を追い時を下り
(アオザイの裾を吹く 風を追い坂を下り)
川沿いに川沿いに 身も知らぬ至福の花を見た
ああ マントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた 野に立つ人を祝うよ
ああ 静かな静かな 娘の視野で
ああ 見知らぬ都に 火が灯り出す
「ヨイヤー、・・・」は意味が無いらしい。
途中の語りはベトナム語で、
「ようこそ、ここが私達の都、ここが私達の未来」
んでこれは「パプリカ」というアニメの主題歌なんだが、
オリジナルに『白虎野』があるわけで、( )内がそれ。
あまり違わないが、いい詩であるに変わりなし。
歴史とか時間とか人間の原点を夢ふくらませる。
ベトナムでなにかを見てしまったんだろうな。
でも、何故か元気の出る曲だ。